渡る世間は鬼だらけ
日本の節分の歴史は平安時代、中国から伝わった「追儺」が由来とされているとのこと。季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると信じられていたため、それを追い払うための悪霊払いの行事として、現代では「鬼は外、福は内」と声を出しながら福豆(煎り大豆)を撒いて、年齢の数だけ豆を食べる厄除けを行うのが定番ではないだろうか。ほかにも、玄関などに邪気除けの柊鰯などを飾る地域もみかけることもあるだろう。
関西では節分には「恵方巻」食べる習慣がある。縁起物である。太い巻き寿司(具材は高野豆腐、かんぴょう、キュウリなど)をかぶりつくのである。その際に大切なのは方角(恵方)になる。その年によって方角は微妙に違うらしく、今年は西南西だったと聞く。縁起の良い方向に向かって願いを込めて恵方巻をかぶりつく。そうすれば願いは叶い、一年間平穏に暮らせるというわけだ。
わたしもあやかって喰らいたかったのだが、実は節分の前日からおなかを下し、吐き気がすさまじく、夜中、胃の中がからっぽになるまで苦しめられた。どうやら食中毒かノロウイルスに感染していたらしく、恵方どころか宙を彷徨っていた。来年こそは是非ともかぶりつきたいものである。
トゥクトゥクに乗って
このご時世、どの業界も景気のいい話しはこぼれ落ちていない。あまたの小市民は毎日必死に働いているのである。そうなると、経済的にも共働きや副業などで補填して養っている家族がマジョリティではないだろうか。ご多聞に漏れず、小生も独り者で実家で暮らしている身でもあり、一年ぐらい前からアルバイトを始めた。
少しでも経済的に楽になるならば、普段の休みの1日や2日ぐらいアルバイトで小銭を稼ごうかと思い立ったのである。しかし、40歳も過ぎればアルバイトとといえども試練が待ち受けている。職種にも慎重にならざるおえない。熟考した挙げ句、選んだのは「警備・清掃」の仕事だった。そこには、近所の大型パチンコ店でのゴミの回収・仕分け、あと巡回という内容が求人サイトに記載されていた。
緊張と不安を背に面接に行くと、私より若いスマートな青年が、一通りの業務説明を話したあと、その場で採用となった。私は安堵の息をつくと同時に、ここ何年も味わっていなかった新しいことにチャレンジする意欲に、少し興奮していた。
実際、仕事自体は単純だった。ゴミ箱からゴミ袋を回収してきて、それを空き缶とガラス瓶に分けていく作業を繰り返すのだ。如何せん、そこはパチンコ屋。マナーの悪さといったら酷いものだ。とんでもないものが捨ててあったり、ゴミが散乱しているのは当たり前で、ギャンブルをする身として反面教師として肝に銘じている。
大型店なので、範囲が広く「トゥクトゥク」という乗り物に乗ってゴミの回収や警備にあたる。いわゆる三輪バイクである。ピザ屋の配達とかでよく見かける屋根付きの電動バイクだ。これに乗って駐輪場を巡回するのだが、意外と気晴らしにもなるのだ。この年齢でアルバイトでバイクに乗ってゴミを集めたりするとは思わなかったが、職場の同僚たちも悪い人はおらず、かと言って変に距離を詰めることもない間柄なので、週に1回だけの運動と思えば悪くない。まとまりのない話になってしまったが、しばらくは続けてみようと思う。

ブログ開始
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カバオ